Reスタートはカースト最上位から(仮) 第7話 闇と並ぶ 2026年2月11日 NanatoMutsuki kenkolab 雪は、もう敵ではなかった。踏みしめた音が、静かに返ってくる。 小人族の集落の前に立ったとき、俺は息を整えもしなかった。一年。そう呼ばれた時間を、体が覚えている。 「… …
Reスタートはカースト最上位から(仮) 第6話 空白の輪郭(フィア視点) 2026年2月11日 NanatoMutsuki kenkolab 息は乱れない。刃を返し、首を落とす。魔物は倒れ、雪に沈む。 それで終わり。 血を拭い、周囲を確認する。次の気配はない。火を起こす場所を選ぶ。風向きだけを見る。 …
Reスタートはカースト最上位から(仮) 第5話 刃の向こう側(レオン視点) 2026年2月11日 NanatoMutsuki kenkolab 雪を踏み割る音が、やけに大きく聞こえた。 剣は重くない。腕も、息も、問題ない。――問題なのは、思い出だ。 炎。泣き声。崩れる屋敷。 「……くそ」 吐き捨て …
Reスタートはカースト最上位から(仮) 第4話 刻まれたもの 2026年2月11日 NanatoMutsuki kenkolab 剣が振り下ろされる前に、体はもう踏み込んでいた。雪を蹴り、懐に入り、喉を断つ。 魔物は声を上げる暇もなく倒れた。 血が雪に染みる。俺はそれを見て、何も思わない。 …
Reスタートはカースト最上位から(仮) 第3話 削ぎ落とされるもの 2026年2月11日 NanatoMutsuki kenkolab ――視界が、白く弾けた。 音も、重さも、一気に遠のく。次に感じたのは、冷たさだった。 「……レオン?」 声が、雪に吸われる。返事はない。 「フィア……?」 …
実力主義の帝国に王国を乗っ取られたので最強になって取り返します 第2話 力を使わない者 2026年2月10日 NanatoMutsuki kenkolab 雪の中から現れた小人族は、思っていたよりも小さかった。俺の腰にも届かない背丈。肩幅も狭い。――なのに。 (……重い) 空気が違う。同じ世界に立っているはずなのに、密度 …
実力主義の帝国に王国を乗っ取られたので最強になって取り返します 第1話 失ったものの重さ 2026年2月10日 NanatoMutsuki kenkolab 王国は、奪われた。守ると誓った家族も、笑って名を呼んでくれた従者も、すべて。――俺は、愛をくれた人たちを守れなかった。 「……殿下、立てますか」 吹雪の向こうから聞こ …
Reスタートはカースト最上位から(仮) 第一部 幼少期編 第二十五話 調査報告 2025年1月22日 NanatoMutsuki kenkolab 呪物を調査した曜日、ソフィアから呼び出しがあった。 ソフィアの部屋を訪問してからわずか2日である。 「呪い子について何か分かりましたか?」 呪い子の調査はソフィ …
Reスタートはカースト最上位から(仮) 第一部 幼少期編 第二十四話 呪物 2024年9月25日 NanatoMutsuki kenkolab 呪物の調査に関してはすぐに許可がおりた。 また謁見が必要になるかとも思われたが、王(父)からあっさりと許可された。 「シャルルとルイーズであればよい」とのこと。 …
Reスタートはカースト最上位から(仮) 第一部 幼少期編 第二十三話 調査 2024年9月12日 NanatoMutsuki kenkolab レムが生まれた当日中に、第二王子の出生が公式に発表されたが、呪い子であることは伏せられた。 そもそも呪い子という言葉も正式なものではない。 いわゆる俗語であるが、一般 …